エジプト観光事情
「アラブの春」影響
1.内 容
世界的政情不安の中における旅行ビジネスを中心とした観光産業の実情調査
2.期 間
平成30年3月6日(火) ~ 同年3月15日(木) 計10日間
3.訪 問 先
エジプト(カイロ~アスワン~ルクソール)
4.行 程
3月6日 関空出発 エミレーツ航空にて ドバイ経由カイロへ
3月7日 カイロ着
カイロ考古学博物館
ホテル着 CONRAD
HILTONグループの中で最上GRADEの位置付けであるがGLOBAL視点からは
中位程度である。又 LOCATIONはスラム街と隣接した状況で外出もままならず
安らぎを感じないままであった。ただ客室は約40㎡あり快適性も充分であった。
エクゼクティブラウンジでのアペリティフタイムでは旅の疲れが癒された。
3月8日 エジプト航空にてアスワンへ
エジプト中王期建立で神話ミステリーに満ちた神殿小舟に乗ってを訪ねる。
「アラブの春」以来観光客激減により殆どの船が稼働せず 又 お土産物も思う様に売れず
観光立国の危機的状況を伺わせる。
イシス神殿
ホテル着 SETI ABUSINBEL
VILLAGE TYPEのリゾート感覚豊かでゆったり寛げる良質なHOTELであった。
アブシンベル神殿 ライトアップされた音と光のショー
3月9日 アブシンベル神殿 夜明けのアブシンベル
ナイル川クルーズ(3/9~3/12)
アスワン出港 クルーズ
予定していた船がトラブルで最高級船ST.GEORGEへGRADE-UPとなる。
部屋はセミスイート、サービスは上質ホテル並み、料理も良かった。
食後はヌビアンショー、ガラベーヤパーティ他と船上ライフを楽しめた。
ただ本クルーズ船も「アラブの春」以降 観光客激減により
稼働状況は最悪。(想像20~30%程度)
3月10日 ルクソ-ル着
コム・オンボ神殿 イシス、アブシンベルに続き2神殿拝観はやや食傷気味であり行程に一工夫必用と感じる。
ホルス神殿
3月11日 ジェノバ着 ルクソール西岸観光
ハトシェプスト葬祭殿 今回の観光のハイライトの一つに差し掛かる。
とりわけハトシェプスト女王葬祭殿は日本人新婚客を含む63名が犠牲になった
1997年のルクソール事件の舞台となった所であったが、その後の平穏は取り戻していた。
王家の谷
ツタンカーメン王墓
ネフェルタリ王妃墓
ルクソ-ル神殿
王墓観光の後はナイル川セーリングとST.GEORGE船上ベリーダンスで寛げた。
3月12日 カルナック神殿 3000年以上前に建てられたとは考えられない想像を絶する壮大なスケールの大神殿であり
エジプトの重要な観光資源である事と共に人類の大切な遺産である。
カイロ着 エジプト航空にてカイロへ
ホテル着 MENA HOUSE
広い敷地に平面的広がりをもち、全室ピラミッドビューのHOTELである。
昨年よりMARIOTTO GROUP一員となった様である。
行程はこのホテルに2泊で少しゆとりがあって旅の疲れが取れた。
客室より庭とピラミッドを望む
ピラミッドツアー やはり<エジプトと言えばピラミッド>である。その凛とし来る者を圧倒する存在感は筆舌に尽くし難い。
今回はスフィンクス足元の特別見学により古代の香り・温度を感じる事が出来、収穫が大きかった。
階段ピラミッド
赤のピラミッド
屈折ピラミッド
クフ王のピラミッド
スフィンクス
(足元特別見学) ほか
3月14日 カイロ歴史地区観光
モハメッド・アリ・モスク エジプト近世においてオスマントルコに支配されイスラム国家となった象徴寺院。
カイロ発 エミレーツ航空にて ドバイ経帰国路へ
3月15日 帰 国
5.費 用(2名分)
1,678,860円
(内訳)ツアー費用(含 保険ほか諸費用)
6所 感
(1)国 情
「アラブの春」に見る様に観光立国における政権不安定要因は致命的なリスクであり
我が国においても中国・韓国依存のインバウンドマーケットは基盤が脆弱と言わざるを得 ない。
昨今のヒートアップした観光バブル(投資)は2020年を超えた時を見通した上での
確かな予見とビジョンの基で展開する事が肝要である。
(2)スケジュール
エジプト初日(3/8)から3/10まで超早朝起きは余りにもハードであった。
ドバイからアスワンに入り北上するコースも考える必要あり。
フリータイムが殆どなく、買い物時間組入れを考えるべき。
(3)ホテル
CONRAD以外はSOFT/HARD/HUMAN共にWELL BALANCEなHOTELであった。
ただエジプト全体のホテル事情は未成熟でこれから進出チャンスありと思慮する。
(4)クルーズ
今回は記述情時より最上の船であった事から大変優雅な時間が過ごせたが
ノーマルクラスは不安ありである。
(5)食 事
エジプト料理の 日本での展開の可能性を探ったが、香辛料の強さとイスラム教による
アルコール制約がネックである。
(6)飛行機
エミレーツ航空ビジネスクラスであったが座席のゆったり感がなく(他の客も異口同音)
コスパに欠ける感じである。
以 上
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